今からやく20年前に、宜野湾の「さんしんの松田」さんに作って頂いた三線、一番よく使っていたものなのですが数年前に皮が敗れてしまって押し入れの中に眠っていました。
張り替えて頂こうと思いながらもなかなかできずにいて、今回、ようやく張り替えて頂くことができました
この三線を作って頂いたきっかけは、はじめて、ひとりで大勢の人の前で歌わせて頂いたことがきっかけでした。
当時は視力を失ってまだ間もないころで、ひどく心のバランスも崩してしまっていたころでもあったんですよね。
そんな中、敬老会の大きなイベントに呼んでいただいて、はじめて一人で歌わせて頂いたことがあったんです。
もともと人前に出るのは非常に苦手だったので、ひどくビクビクしながら歌っていたと思うのですが、そんな演奏にもかかわらず、聴いてくださった皆さんがとても喜んでくださって「ありがとう！」とたくさんの人が自分の手を握りながら声をかけてくれたんですよね。
「こんな自分の演奏の何がよかったんやろう？」なんて思いながらも、たくさんのそこでの「ありがとう！」という言葉に、とても大きな力を頂きました。
そこから、こんな自分で大したことはできないかもしれないけど、三線を弾くことで、誰かの心に寄り添っていくことができればと思うようになったのがこのことからでした。
そして、そんな気持ちを大切にして行ければという思いを胸に、松田さんに作って頂いたのが、この三線でした。
再び命を吹き込んで頂いたこの三線、当時の思いが胸に蘇ります。
さんしんの松田－いにしえの「技」と「想い」を未来へ－ – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=GRRLDFaWSO0